兄弟で親の介護を分担するときに共有しておきたい4つのこと
兄弟で分担を決めても、実際には近くに住む一人が様子を見て、ほかの兄弟に説明する役まで引き受けていることがよくあります。説明する側は「また一から話すのか」と疲れ、聞く側は何を手伝えばいいかわからない。このすれ違いを減らすには、大きなルールより、次の人が動ける情報を短くそろえておくほうが効きます。
最初に決めるのは、記録の量より役割
家族全員に毎日の記録を求めると、かえって連絡が増えることがあります。「実家に行った人がその日の様子を一言残す」「離れて暮らす人は通院の予約と付き添いを受け持つ」のように、それぞれができることから決めます。本人が兄弟に知られたくないことがないかも、先に聞いておきます。
引き継ぎには、この4つをそろえる
- いつ:訪問した日と、次の予定の日時
- どうだったか:食事や会話など、自分の目で見た様子
- 何をしたか:買い物、掃除、付き添いなど、済んだこと
- 次に頼みたいこと:誰に頼みたいかと、返事がほしい期限
引き継ぎのメモの例(架空)
9月6日 12:30/昼食はおにぎり1個とスープ。洗濯を済ませた。次の通院は9月10日10時。付き添いをお願いできるか、8日までに返事がほしい。
「書いた」と「引き受けた」は別にする
予定を書いただけでは、頼まれた人が引き受けたかどうかはわかりません。引き受けられるかの返事は、電話やふだんの連絡手段で確かめます。急ぎの連絡も、記録の共有や通知に頼らず直接伝えます。
見るだけの兄弟がいてもいい
遠くに住む兄弟が記録を読めるだけでも、毎回の状況説明はかなり減ります。読んだことを伝える手段として「ありがとう」を送る機能のあるアプリもありますが、既読の確認や返信を義務にしないほうが長続きします。
お金の分担や、施設への入居など大きな話し合いは、記録とは別に、顔を合わせるか電話で時間をとって話すほうが行き違いが少なくなります。
