遠距離介護で帰省したときに確かめておきたいこと
電話で「変わりないよ」と聞いていても、実家に帰ると、冷蔵庫の中や郵便物のたまり方で暮らしの変化に気づくことがあります。帰省の時間は限られているので、見ておきたいところを先にまとめておくと、慌てずにすみます。
家の中で見ておくところ
親を問い詰めるためのものではありません。気づいたことを覚えておいて、次の帰省のときと比べるための目安です。
| 場所 | 見ておくこと |
|---|---|
| 冷蔵庫 | 同じ食品がいくつも買ってあるか。期限の切れたものが増えていないか |
| 薬 | 飲み残しの袋がたまっていないか。薬の袋の日付。飲み方で困っていそうなら、かかりつけの薬局に相談できる |
| 郵便物 | 封を開けていない郵便や請求書がたまっていないか。身に覚えのない定期購入がないか |
| 台所 | 鍋の焦げ跡、ガスや電気コンロの使い方 |
| 床と通り道 | 床に物が置かれて、歩く場所が狭くなっていないか。夜にトイレへ行くまでの明るさ |
| 季節のもの | 夏はエアコンを使っているか。冬は暖房器具のまわりに燃えやすいものがないか |
会話の中で気にしておくこと
同じ話をくり返す、最近の出来事の話が出てこない、買い物や外出の回数が減った、といった変化は、会話の中で気づくことが多いものです。その場で指摘するより、いつ、どんな話だったかを覚えておき、必要ならかかりつけの医師に伝えます。
帰る前にしておくこと
- かかりつけの病院の名前と、次の通院の日を確かめる
- 近くに住む親戚や、親と親しい近所の人と連絡先を交換しておく
- 気になることが続くときの相談先を調べておく
親の暮らしや介護のことで困ったときは、親が住んでいる地域の地域包括支援センターに相談できます。高齢者の暮らしについての相談窓口で、介護保険の申請の相談にも乗ってくれます。場所は親が住む市区町村の窓口や、厚生労働省の「介護サービス情報公表システム」で探せます。子どもが離れて住んでいても、電話で相談できます。
見たことを、兄弟や家族と共有する
帰省で気づいたことは、日付をつけて残しておくと、次の帰省のときや、ほかの兄弟が帰ったときに比べられます。「前回より冷蔵庫の中の同じ食品が増えていた」のように、比べてはじめてわかる変化もあります。
帰省メモの例(架空)
9月14日〜15日 帰省(健一)/冷蔵庫に牛乳が3本。郵便物は片づいていた。薬は朝の分の飲み忘れが2日分。次の通院は9月20日で、付き添いは健一が行く。
仕事を休んで帰省や通院の付き添いをするとき
会社などに勤めている人は、育児・介護休業法で次の休みを取ることができます。
- 介護休暇:介護が必要な家族1人につき年5日まで(2人以上なら年10日まで)。時間単位でも取れるので、通院の付き添いにも使えます。
- 介護休業:介護が必要な家族1人につき通算93日まで。3回まで分けて取れます。介護の態勢を整えるための休みです。
給与の扱いや申請の方法は勤務先によって違うので、就業規則や人事の担当者に確かめてください。
参考にした情報
2026年9月時点の内容です。制度は変わることがあるので、最新の情報は各ページで確かめてください。